インドアゴルフ経営
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装置選定時の注意事項☆彡

2025.02.25
コラム

いつもご愛読、誠にありがとうございます。
ミニッツラウンドゴルフ代表の木村です。

今回は、もっとも問い合わせの多い
ゴルフシミュレーター選定の考え方についてお伝えしたいと思います。

 

高い装置=高機能・高品質じゃない!?
~ゴルフシミュレーター選びの極意~

ゴルフシミュレーターを購入する際、
基準は人それぞれでしょうが、大まかに大別すると
①精度
②機能
③価格
となると思います。

それぞれ順に説明していきます。
まず①ですが、
なにをもって精度というのか?
そこで基準となるのが、
・キャリー(飛距離)
・フェードドローの再現性(上級者やベテランの方の感覚肌感と一致しているか)
・回転量(主にバックスピン量)

飛距離は、地面の状況によって距離が変わってくるのと
池越えバンカー越えでは、キャリーが非常に重要になってきます。
シミュレーター装置もキャリーが正確であることが重要となります。
私の肌感としては、I7、150yで±5y以内の装置であれば
初心者ゴルファーから中上級者AVE80前半の方まで広く練習として活用できます。
フェードドローについては、AVE90台以下の方から非常に重要な精度となります。
特に、長年ゴルフシミュレーター装置の開発分野では、
プッシュ球とフェードドロー癖球を表現することが難しく
世界シェアNo1のGOLFZONですら7年前のT2センサー開発までは
この課題克服に苦しんできました。
今でも、100万円以下の低価格帯装置では癖球を表現できないことが多いと感じます。
中には、250万円前後の装置でもフェードの読みがあやしい装置も複数存在します。(ここでは露骨に書けないので、気になる方はお問合せください)
回転量に関しては、実測している弾道測定器であるトラックマンさんとGCクワッドさん以外は
予測値を推測しているシミュレーター装置群として、未だ各社高精度と言えない装置が多いのが現状ではないでしょうか?
特にドライバー・ウェッジ系のバックスピン量が、シングルプレーヤーレベルの方にとって『?』と感じることも多いかと思います。
私の予測では、AIの急速な発展から2~3年以内に急激に精度改善されてくるとは思っています。

次に②
・使いやすい見やすいGUI
・飛距離と回転数しかみれない装置から、ボールが地面に落ちるときの落下角度やアタックアングル、クラブフェースのどこにボールが当たったのかまで確認できるもの
・最近はAI分析が搭載され始めている、今後は重要な機能になる

GUIは高機能な弾道測定器やシミュレーター装置になればなるほど
多機能となり、どうしても使いづらいGUIとなりがちです。
特に無人店舗の場合は、使いやすい見やすいGUIは非常に重要な要素となります
そういった意味において、手前味噌ですがGOLFZONは客観的にみても非常に優れたUIだと思います。
コーチや受付が居るスクール店舗などであれば、複雑な弾道測定器系でも問題ないでしょう。
表示分析される項目に関しては、使用されるユーザーがどれくらいの技量を想定しているかによります。
初心者の方が満足できる必要最小限の機能が搭載された装置で十分ということもあれば、
プロを目指している方やシングルプレーヤー・クラチャンを目指している方が集まる練習施設であれば、アタックアングルも必要でしょう。
機能の充実と価格は、ほぼほぼ比例していますので対象とするユーザーを明確にし、その上でどの装置を選定するのか、が非常に重要な判断基準となります。

③価格帯
・50万円以下の低価格
・150~250万円ゾーン
・350万円~400万円ゾーン
・650万円~1300万円

『高ければ高いほど良いですよね?』
これは非常に多く寄せられるご質問なのですが、実際はそうです、と言いづらい面もあります。
総じていえば、当然、価格に比例して高品質となるのは間違いない事実です。
ただ、あまりにも多くの人が「高ければ高品質」と信じがちです。
正確に言えば、高価格≒高性能・高機能・安定感抜群、といった方が正確だと思います。

なぜ高価格=高性能・高機能・安定感抜群と断言できないのか?
そこにはメーカー側の製造サイドとしてのジレンマがあるからです。
どのようなモノづくりでも、量産を見越して設計をし
試作品をつくり動作検証します。
試作品のときは最新技術が搭載された高機能高性能な芸術品といえるモノができあがるでしょう。
しかし、その理想的に出来上がった装置を世界中で同じクオリティで大量生産するとなると話が違ってきます。
市場に受け入れられて大量に生産できるのであれば、生産設備にも多額の投資ができます。
しかし、想定より販売出来なかったり、ゴルフ特有の上級者ほど求める機能や精度が高くなってしまう反面、
市場としてのパイが少なすぎるというジレンマ。
結果的に大量生産できず、小ロットとなり、生産ラインに投資が出来なくなってしまう、、
特に大量生産時に肝となる、品質管理・品質工学として
部品の個体差や生産ラインでのばらつき(正規分布の法則、シックスシグマやタグチメソッドS/N比)が必ず現れてしまいます。
車で例えるなら、中堅のベストセラー車は大量生産で多大な投資がされ、安定した品質が保たれる一方、限定モデルや生産数の少ない装置は、たとえ高価でも量産ならではの均一性が得られない場合があるのです。

実際には、規格外となった完成品は検品ではねられることになり、結果的に検査をパスした正常な高級品に検品ではじかれた分のコストも乗ってしまい、ますます販売価格が上がってしまいます。
ゴルフシミュレーターは車ほど市場が大きくない為、なおのこと、このメーカー側のジレンマは強くなってしまいます。
そう考えると、乱暴にいえば、高価格=高品質といえない部分が出てきてしまうのです。
(これ以上のことは書けないので、詳しく知りたい方は直接お問合せください)

少し話は逸れますが、物理的な高機能商品やオプションについても注意が必要です。
ゴルフシミュレーターの世界では、
・オートティアップ装置
・スイングプレート(床が動く装置)
特に、スイングプレートは1枚板が動くだけのものから
複雑な地面の傾斜を再現するために4~5方向床が折れ曲がる装置も発売されています。
また、最新鋭の高機能を搭載すればするほど、その複雑さゆえに日常使いでの故障リスクも上がる可能性があるため、ハイテク装置が必ずしもトラブルフリーとは言い切れない部分があることを知っておいてください。
物理的なからくり装置で複雑に動く装置を導入する際は、必ずメーカー側に
日本国内の実績において、どれくらいの頻度で故障しているのか
実績を必ず確認するようにしてください。
その上で、故障リスクを上回るくらい必要な機能と判断されるのであれば
導入していただければ良いと思います。

 

最後に、
値引きの話『自信の表れか、それとも戦略か?』

商談の駆け引きの場で、注意していただきたいことがあります。
【定価から値引きがほとんどない場合】
これは一見、購入者側からすると、不利に感じられると思いますが
裏を返せば、メーカーや販売代理店が自社製品に絶対の自信を持ち、
市場での実績や信頼を背景に、「値引きしなくても売れている」
自信の現れだと言えます。
事実、私たちGOLFZONやトラックマンさんなどは、基本的に大幅な値引きはしないはずです。
それは、価格に見合った装置の性能や品質、又、購入後の保守などが充実しており、長期に渡って安心して使用することができるからです。当然、保守にも多くのコストがかかっていますから。

一方、定価から大幅な値引き(数百万円の値引きも散見されます)や
毎回の営業トークにて、「展示品だから特別値引きします」や「販売後、その地域で購入希望者がいれば営業デモとして協力してもらえることを前提に大幅値引きします」といった決めセリフが飛び出す場合は気をつけて下さい。
恐らくそのセリフは、今回購入されようとしているあなただけに言っているセリフではなく、
毎回、商談のたびに、特別な?話をしているのだと思います。

ご自身が売る側の場合、本当に商品に自信があれば大幅なお値引きなどするでしょうか?
ひどい場合には、「どのメーカーもどんぐりの背比べですよ」とうそぶいて、
実際に重要な【試打】もさせずに値段交渉だけで済ませようとする販売店も存在しています。
高額な買い物だけに、あとで後悔してはいけません。高いなら高いだけの理由、安いなら安いだけの理由があるはずです。

安易な営業トークに乗せられることのないよう、必ず【試打】し、ご自身の体感をもって
値段と機能・求めている品質が見合っているのかご判断ください。

(試打に行くのがめんどくさいとは思わないようにしてください、悪徳業者につけこまれますよ)

 

さらに、、余談ですが、試打する際の見極めポイントも記載しておきます!

どんなに優れたスペック表やカタログ値であっても、最終判断は実際の試打にかかっています。以下のポイントをしっかりチェックしましょう。

①総距離&キャリーが自分の感覚と合っていますか?
もちろん総距離も大事ですが、特にキャリー(実際にボールが飛んでいく距離)が自分のイメージと一致しているかは重要な判断材料です。

②フェード・ドローの再現性
自分の打ち方やスイング感覚に合わせたフェードやドローがしっかり再現されているかを確認しましょう。特に、250万円以下の装置では、プッシュとフェード・ドローの区別が曖昧になり、ナイスなフェードショットが出球方向の左へすっぽ抜けたようなプッシュ球になってしまう例も多く見られます。
ドローよりもフェードの再現性に苦しんでいる装置メーカーが多いので
くせ球がフェードの方は特に注意が必要です。
ある意味、フェードが美しく再現される装置は、他の機能も高次元に仕上がっていることが多いのです。

 

今回のまとめ:思い込みを排除し、試打体感してから賢く選ぼう!

高い装置=高品質というイメージは一部正しいものの、試作品と量産品の間には必ずジレンマが存在します。
部品のばらつき、先進技術の複雑さ、そして商談での値引き交渉の裏側といった要因が絡み合い、価格と品質の関係は一筋縄では語れません。

そのため、購入する際は、実際に試打して自分の感覚と合致するかどうか、また信頼できる実績ある専門家の意見をしっかり取り入れた上で、冷静に自分の目的に合わせた装置を選ぶことが重要です。どんなに投資でも、あなたが満足できる一台を見極めるためには、徹底した比較検討が欠かせません。

このコラムが、あなたのゴルフシミュレーター選びの際の一助となり、後悔のない賢い選択への道しるべとなれば幸いです。未来のスイングを支えるその一台を、どうか慎重かつ熱意をもって選んでください。
なにかお困りごとがあれば、いつでも相談に乗ります。
気軽に弊社までお問合せください。

 

今回も長文をお読みいただきありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。

ミニッツラウンドゴルフ代表 木村優一

 

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